~ アイウェア文化誌① ~

猫とラウンドフレーム . Ⅰ

 

猫が好きだった画家に、フジタがいます。

もちろん、「藤田嗣治」のことです。

 

1926年に藤田嗣治が描いた『自画像』にも猫が描かれています。

背中を丸めた藤田の上に、猫が乗っている様子。同じ1926年の絵に、『アトリエの自画像』が。

この絵では絵を書く藤田の邪魔をしているような猫の姿になっています。

たったこれだけからも、藤田嗣治の猫好きがよく分かるでしょう。

 

 

藤田嗣治はよく知られているように、面相筆を駆使した画家であります。

西洋画に面相筆を持ち込んだ最初のアーティストでしょう。

だから、というわけではありませんが、フジタはまことに手先の器用な画家でもありました。

フジタはキャンバスを自分で作り、額縁もまた自分で作った。

フジタの有名な「乳白色」の秘密は、和光堂のシッカロールにあったという。

 

 

to be continued…

 


著者:出石尚三氏  服飾評論家

1944年12月16日生まれ。

1964年。ファッション・デザイナー、小林秀夫に弟子入り。

その後、1970年から、ファッション・ライター。

1980年代。「エル・ジャポン」編集長を経て、服飾評論家となる。

 


 

 

そんな美術界の中で日本を代表する藤田嗣治氏の展示会が、自店のそばにある

「東京都美術館」にて開催されております。

初来日となる作品も展示されているそうですよ♪

ご来店のついでに是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

 

「没後50年 藤田嗣治展」

場所:東京都美術館

開催期間:2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)

詳細:https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_foujita.html

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